君を想うとⅢ~True love~
「ちょっ…!!痛いよ!!桐谷慎っ!!」
「当たり前でしょ?痛くしてるんだから。」
チュゥゥゥゥ~と勢いよく強く強く吸い付く、桐谷慎。
吸われた首筋がピリピリと電気が走っているかのように甘く痺れる。
そんな彼の行動に……
『高宮、背中にキスマークつけていい??』
ある夜ベッドの中で。
私の背骨を撫でながら彼がポツリと呟いた一言を思い出した。
『いいけど…なんで??』
『んー?“高宮は俺のモノ”っていうシルシがつけたいなと思って。』
『えー!?変な桐谷慎!!
それなら見える所につければいいじゃない。』
そう言って笑う私の背中に、淡くて、甘い、束縛の赤いシルシをチュゥっとつけると。
彼はキレイな獣のように微笑んで
『バーカ。俺はね?
俺以外、誰もつけられない場所にキスマークつける方が興奮するの。』
彼はそう言うと私の背中に無数の赤い小さな花を咲かせていく。
『コレッて…最高の束縛だと思うよ?』
『どうして?』
『だって…こんな場所にキスマークつけられるのは俺だけなんでしょ?
こんなにかわいくて、はしたなくて、最高にキレイな高宮を知ってるのは俺だけなんだと思うと……興奮するよ。』