君を想うとⅢ~True love~


「好き、好きだよ、桐谷慎…。」



彼が欲しい。
カラダだけじゃなく、心だけじゃなく。


心もカラダも全部。
彼の全部が今すぐ欲しい。




欲情を込めて彼の首筋にチュッとキスをすると




「藤堂と俺。
高宮はどっちが好き?」




私の口に軽く指先を含ませながら、危険な顔した彼が訊ねる。





「桐谷慎…。
桐谷慎が誰より好きだよ…!!!」






そう叫んだ瞬間。






「上出来。」






フッと軽く微笑んで、桐谷慎は私をフロアーにゆっくりと押し倒す。







「ズルくて弱い、伊織ちゃん。俺のカラダが欲しい?それとも心とカラダ、全部が欲しい??」


「……っ!!!」




ブラウスの下に手を入れながら、桐谷慎は意地悪に問いかける。







「選べ、高宮。
俺は今日は助けてやらない…。」









脇腹とお腹の辺りを指の腹でなぞりながら、桐谷慎は私の反応を冷静に見つめている。


彼のくれる快感にカラダを震わせながら、




「どっちも…っ!!
心もカラダも…桐谷慎の全部が欲しい……っ!!!」





彼に必死に訴えると


「…了解。
俺を選んだこと、後悔するなよ??」



いつにも増してセクシーな顔をした彼が、私の胸の膨らみに手を当てた。




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