君を想うとⅢ~True love~
桐谷慎の冷たく骨ばった指先が私のカラダを優しく蝕(ムシバ)む。
時に優しく、時に強く、私の反応を楽しみながら彼は私のカラダを悪魔で卑猥に弄(モテアソ)ぶ。
2人でいた時には当たり前の快感。
だけどこういう状況になって、私は改めて再認識してしまう。
「どう?高宮。これで満足??」
「…わかってる…クセに…っ!!!」
「ふふっ。ちゃんと聞きたいんだよ、高宮の口から。」
ブラの上から中途半端な愛撫を続けて、私の反応を楽しんでる桐谷慎。
熱を帯びた私のカラダはそんな愛撫じゃ満足できない。
もっともっと触って欲しくて。
強い快感に酔いしれたくて。
でも恥ずかしくて、足をすり合わせながらモジモジしていると、
「ちゃんと俺を求めてごらん?高宮。
俺の全部が欲しいなら、まずはお前が俺を求めて。」
「……~っ、…ムリ…っ!!はずかしいよ…!!」
「ムリじゃない。
はしたなく、今まで誰にも見せたことのない顔で俺を欲しがって。」
桐谷慎は優しい顔をしながら、いとおしそうに私の髪をサラリと撫でる。
「快感は悪じゃない。
高宮、お前の本気を俺に見せてよ。」
「…えっ……?」
「藤堂よりも俺が好きだという証拠を見せろ。言葉なんていらない。
お前の本気を…お前のカラダで伝えて見せろ。
そうじゃなきゃ…俺はお前を抱いてなんてやらないよ??」