君を想うとⅢ~True love~
「そりゃぁまた…随分開き直った言い分だなぁ、秀人。」
仕事終わりに駆けつけたCobraで。
カウンター越しに親友、元木祐吾は呆れたように俺に呟く。
「うるさいなー。開き直ってるんじゃなく、男らしい選択だと言ってくれ!!!」
生中をグビッと喉に流し込みながら、フンッと鼻を鳴らすと
「お前がどう思ってんのかなんて俺には関係ねぇけどさ。今回ばかりは俺は部長さんの味方をするね。」
祐吾は俺の顔を見て残念そうなため息をハァァ~と盛大に吐く。
「ひどくね?お前はどっちの味方なんだよ。」
祐吾!!
お前の親友は俺だろうが!!
なーんでよりによって桐谷ドエロ部長を応援すんだよっ!!
ブスッとしながらビールジョッキをガコンと置くと
「だーってよ?
俺も秀人には散っ々苦しめられたんだぞ?」
そう言って。
祐吾はタバコに火をつける。
「お前のその真っ直ぐさと、考えなしな行動力には俺も散々悩まされたよ。」
「…なんだよソレ。全く意味わかんねぇ。」
俺はいつだって自分に素直に、正直に生きたいと思ってるだけだ。
だからといって人を巻き込もうとしたり、引きずりおろそうとしたりしてるワケじゃねぇ。
なーんで俺が悪いんだ!!
俺はなんにも悪くねぇぞ!!!!