君を想うとⅢ~True love~




語気を荒げながら一ノ瀬と伊織の名前をハッキリと言いきった祐吾。





そんな祐吾に向かって




「俺、後悔だけはしたくねぇから。」




俺はフッと笑いながらそう呟く。








「俺、決めたんだ。
今は伊織を精一杯追いかける…って。報われようが報われまいが関係ない。」


「……。」



「今アイツを追いかけなきゃ俺は一生後悔するに決まってる。」



「報われなくてもか?」



「…多分な。」







俺はアイツを好きだ。
今だけはそれ以外は考えたくねぇ。






人からバカと言われようと罵られようと関係ねぇ。

大事なのは人の評価なんかじゃねぇ。

自分がどう感じ、どう実行して生きていくか…だ。







「祐吾。」


「…ん?」


「俺はな。100回の失敗より1回の後悔が怖ぇんだよ。」








あの時みたいな後悔はもうしない。
後悔するより失敗するほうがずっといい。






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