君を想うとⅢ~True love~



「バカな男なのは100も承知だけどな。余計なコトはシスコに行ってから考える。
今は…伊織を欲しがることに精一杯だよ。」





半ば自分に呆れながらフッと力なく微笑むと







「…本当…バカだな。」







祐吾も呆れたようにフッと微笑む。







報われても報われなくても。
もうこれ以上できない!!ってくらいがむしゃらにアイツを追いかけることがてきれば、きっと俺は後悔しない。







誰がどう言ったって、コレは俺の人生なんだ。

失敗しようが成功しようが、関係ない。

俺の選択と俺の行動が俺の未来を作っていく。

俺だけが俺の未来を描くコトができるんだ。







それなら…


人生で1回くらいバカなコトしてもいいんじゃね??

バカなくらい誰かを追いかけたって…いいんじゃねぇか??





恥ずかしくなんてない。

悲しくも、寂しくもない。

むしろ俺は幸せだ。





こんなに夢中で好きになれるヤツに出会えて、俺は本当に幸せだ。









だから……
あと3日間だけはバカな男でいさせてくれ。



先のコトは全くわかんねぇけど、今やらなきゃ後悔する。









ハァ~とため息を吐きながら、椅子に掛けてビールを煽るように飲むと






「…ったく。お前もめんどくさい男だな。」







祐吾が呆れたように笑う。




< 238 / 569 >

この作品をシェア

pagetop