君を想うとⅢ~True love~
「バカな男なのは100も承知だけどな。余計なコトはシスコに行ってから考える。
今は…伊織を欲しがることに精一杯だよ。」
半ば自分に呆れながらフッと力なく微笑むと
「…本当…バカだな。」
祐吾も呆れたようにフッと微笑む。
報われても報われなくても。
もうこれ以上できない!!ってくらいがむしゃらにアイツを追いかけることがてきれば、きっと俺は後悔しない。
誰がどう言ったって、コレは俺の人生なんだ。
失敗しようが成功しようが、関係ない。
俺の選択と俺の行動が俺の未来を作っていく。
俺だけが俺の未来を描くコトができるんだ。
それなら…
人生で1回くらいバカなコトしてもいいんじゃね??
バカなくらい誰かを追いかけたって…いいんじゃねぇか??
恥ずかしくなんてない。
悲しくも、寂しくもない。
むしろ俺は幸せだ。
こんなに夢中で好きになれるヤツに出会えて、俺は本当に幸せだ。
だから……
あと3日間だけはバカな男でいさせてくれ。
先のコトは全くわかんねぇけど、今やらなきゃ後悔する。
ハァ~とため息を吐きながら、椅子に掛けてビールを煽るように飲むと
「…ったく。お前もめんどくさい男だな。」
祐吾が呆れたように笑う。