君を想うとⅢ~True love~
「桐谷慎……。」
私も…、私もだよ。
あなたが誰よりも好き。
あなたが側にいてくれるなら……
あなたが私を認めてくれるなら……
私はしゅーちゃんの手を離す覚悟があるよ。
誰に罵られても
後ろ指をさされたとしても
あなたが側にいてくれるのなら、私はどんな悪にもなれる。
それを伝えたくて
今すぐ彼に伝えたくて
「桐谷慎、わた…私…っ!!!!」
思いきって伝えようとした言葉は
「…今はまだフェアじゃない」
彼から放たれたその一言のせいで、雪のように淡く飛んで消えていく。
彼はまっすぐに私を見つめると、厳しい顔をしたままこう言った。
「3日後の午前12時。
俺を選んでくれるならその時間に俺の部屋に来て欲しい。」
「桐谷慎…。」
「その時間までに高宮が来てくれなかったなら…俺は君を諦められるように努力するよ。」
そう言って。
桐谷慎は私の髪の毛の束にチュッとセクシーにキスをした。