君を想うとⅢ~True love~
な、なんでこんな時に!!
俺、珍しく攻めてたのに!!!!
頭の中は一気に冷めて
一気にドン引きしてサヨナラしていく
肉食・しゅーちゃん。
う~わ~~~!!!!!!
恥ずかしい!!!!!!!!
正気になったら、なんか恥ずかしいぞ!!??
な、なにやってたんだ俺~っ!!!!
「ご、ゴメンっ!!!!」
慌ててアイツのシャツから手を引いてハァ~と大きく息を吐くと、伊織も慌てた感じで乱れた服を整えた。
「藤堂くーん!!??」
「高宮センパ~イっ!!
ドコっすか~っ!!??」
俺たちの慌てっぷりをよそに、ノンキに大声で俺たちを探し回る田中さんと喜多川。
――まったく!!
ちょっとは空気ってモンを読んでくれてもよくねぇか!!??
喜多川だって田中さんだって、俺と伊織が二人揃ってバッくれてんのわかってんだろ??!!
喜多川はともかく!!
田中さんは俺の気持ちにうっすら気づいてんだから、今日くらいはそっとしといてくれてもよくねぇか~っ!!??
ハァ~と盛大にため息を吐いて、その場にしゃがみこむと伊織も目の前にちょこんと座る。
「なんだよ。」
「フフッ。なんだか落ち着かないな、と思って。」
「なにそれ、バカにしてんの??」
「ううん。
しゅーちゃんらしいなって思ったの。」