君を想うとⅢ~True love~



「なんだそりゃ。」




伊織の言ってる言葉の意味がわからなくて、ハハッと笑い飛ばすと





「しゅーちゃんにはお日さまみたいに温かくて、優しくて、みんなを惹き付ける素敵なオーラがあるの。」






目の前にいるトンチンカン女は、真剣な顔をしてこんなコトを言い出した。







「はあ~?」









相変わらずコイツはカッ飛んでんな~、とか半ば呆れ気味に伊織を見ていると







「しゅーちゃんは太陽みたいにみんなを惹き付けるの。
だから…しゅーちゃんと出会った人はみんなしゅーちゃんが大好きになっちゃう。」


「ふーん。そうなの?」


「うん、そうなの。
だから…田中さんや喜多川クンも、もっとしゅーちゃんと一緒にいたいんだよ。」








そう言って。
伊織は満足そうにフフッと笑う。









太陽…ねぇ……。




なーんか昔も伊織にそんなこと言われた気がすんなぁ……。
気のせいか??








なんか言うだけ言って、満足げにウンウン頷いてる伊織さん。





あのなぁー。
そうやってノホホンとしてるけど、俺もお前には聞きたいコトが山のようにあるんだぞ??








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