君を想うとⅢ~True love~
「じゃあ…オマエはどうなの?」
「…え??」
「俺がオマエのいう“太陽みたいな男”なんだとしたら…、オマエはやっぱり俺のコトが好きなワケ?」
壁に背をついて、
腕組みしながら、
俺は伊織をふんぞり返った形で見据える。
「俺が太陽みたいなヤツで、みんなが俺に惹き付けられるようなヤツなら……当然オマエも俺のコトが好きになるんだよな??」
「………。」
あ"~~っ。
なんだ、この質問。
なんか後ろ向きな男みたいで気持ち悪ぃぞ!!
「しゅーちゃん……。」
そんな俺を困った顔して見つめる伊織。
「あ~、ヤメヤメ。
ゴメン、今の質問はナシ。今のは忘れろ。」
右手を顔の前で振りながら
「アホらしい質問だったよな。
忘れろ、伊織。」
そう言って。
その場を後にしようとすると
「好き…だったよ。
しゅーちゃんはいつだって眩しくて、輝いてて…。そんなあなたに惹かれずにいられなかった…よ。」
伊織は拳をギュッと握りしめながら、訴えるような目をして俺に話しかけた。