君を想うとⅢ~True love~



「いいわね、アンタは幸せそうで。」




皮肉めいた言葉で彼に呟くと、祐吾は幸せそうにニッコリ微笑んで“まぁな”と答える。







片想い同盟のかつての会員がこんな風に幸せになられると、現会員のあたしは少々寂しくなるけれど…。



祐吾が幸せなら仕方ない。








正直…

藤堂センパイが好きなクセに祐吾と寝たり

子ども作ってまでセンパイを引き留めようとしたり

そんなに執着しときながらアッサリ祐吾に乗り換えたり。







水島亜美はどうかと思う。



流されすぎにも程がある。







なーんか同じ女性として水島亜美の生き方はリスペクトできない。

尊敬もしなければ理解もできない生き方だけど…彼女が別れてくれたからチャンスができた。






人生はタイミング








出会いも別れも

全ては神様の高貴なイタズラのようなモノなんだ、きっと。






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