君を想うとⅢ~True love~

ボロボロと瞳からあふれて止まることを知らない、涙。
後から後から、とめどなく溢れてきて、うまくしゃべることさえできなくなった。



そんな私を見て…
しゅーちゃんは怒りの炎をフッと消し去った。



そんなカレを見て…
私は心底自分が嫌になった。





こんなときに泣くなんて、卑怯だ。
“涙はオンナの武器”なんていうけど、そんな涙、私は卑怯以外の何者でもないと思う。


泣いたら全部許されるなんて思わない。


男の人だってバカじゃない。
卑怯な涙は一発でばれる。




でも…
泣いてしまったが最後、相手は何にも言えなくなってしまうのを私は知ってる。

その後、言いたいことの半分も言えなくなってしまうコトも、それで済まされてしまう話が多いことも。




だから…
私はこんな時に泣く、オンナが嫌いだ。




だから…
こんな大事な話をしてる時に、うっかり泣いちゃう自分が許せない。







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