君を想うとⅢ~True love~


な、な、なんなのよ、この人ー!!




揺らぎのない、その強い瞳に怖気づいて、怯(ひる)んでいると先生はハァとため息を吐いてこう言った。




「高宮さん。
あなたの答えが俺の欲しい答えと一致した時には…俺はあなたに協力しましょう。
だから答えてください。あなたは…何者なんですか。」




きょう…りょく…??



「教えてください。
あなたとイブちゃんは…どういう関係なんですか。」





先生の口から飛び出した“協力”の言葉に一瞬胸が震える。




「高宮さん……!!」



先生が搾り出すように吐き出した言葉に…






「桐谷慎は……私の大切な人。
イブは…カレの大切な女の子。
イブと私は…そっくりだけど、赤の他人です。」





キッパリと答える。





「ほんとうに?」

「本当です。
彼女とは驚くほど似ているけれど…血の繋がりはありません。」





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