君を想うとⅢ~True love~
「そうか……他人……か。」
先生はベッドの隣に置かれたイスにどっかりと腰を下ろす。
「驚いた……。
他人がこんなに似てるのか…。」
そう言って。
先生は私の顔をマジマジと見つめる。
イブ
桐谷慎
私の顔がイブにそっくりだと知ってるってことは……
この人は2人のコトを知ってるってことだよね??
「先生。」
「なんですか?」
「私も聞きたいんですけど…。」
「あぁ…。俺と2人の関係??」
「はい……。」
先生の顔をマジマジと見つめながら
先生の口から発せられる答えを心待ちにしていると
「俺はね。二人の愛のキューピッドなんだよ。」
まじめな顔して
先生は力のガックリ抜ける一言を口にした。