君を想うとⅢ~True love~
えっ!!??
じゃぁ……!!!!
期待に胸を膨らませて
先生を見つめると
「責任は俺が持つ。
行こう、アリストコートに。」
そう言って。
先生は車のキーをチャラチャラと目の前で揺らして見せる。
「あ、ありがとう!!
ありがとうございます、先生!!」
よかった……
一時はどうなることかと思ったけれど…
桐谷慎。
あなたとの絆は首の皮、一枚で繋がったみたいだ。
ホッと安心して息を吐くと
「いったぁ……」
相変わらず襲い掛かる、胸の激痛。
そんな私を見てクスっと笑うと
「安心するのはまだ早いよ。
痛いのはココからだからね。」
幸田先生は桐谷慎バリの悪魔で天使な笑顔を振りまいた。