君を想うとⅢ~True love~


「まぁ…ね。
でも気にしたって仕方がないし。
イブが素敵な女の子だった…っていうのは変えられない事実なワケだし。」


「……。」


「彼女の存在を拒否して、拒絶し続けるより…
彼女の存在の大きさを認めて、ゴックンしてあげた方が楽でしょう?」




そうでもしなきゃ、こんなハードな恋愛やってられない。





だってイブはこの世にはいないんだもん。
天使と生身の人間が戦えるわけないでしょ??




「今の彼を形作ったオンナがイブだって言うなら、いくらだって彼女の存在を受け入れてあげる。
桐谷慎と付き合っていくなら…イブの存在はずっとついて回る問題だもの。」



そう…
少し強気に、
少し高飛車に、答えると。



幸田先生はアハハハと大声で笑ってこう言った。


「うん、やっぱりいいな、高宮さん。
キミになら安心してシンを任せられるよ。」



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