君を想うとⅢ~True love~


「それより……、この調子だと少し遅れちゃうかもしれないよ?」




えっ!!??




驚いて車内の時計を見ると時刻はPM11:45。

約束の時間まで、あと15分と迫っていた。




マズイ…
マズイよ!!


このままじゃ間に合わないっ!!!!




「先生っ!!!!!」



藁(ワラ)をも掴む思いで、先生の腕をギュっと掴むと




「大丈夫。
多分、12時前にはアリストコートの玄関前に着けると思うよ??」

「ホントに!?」

「あぁ。」



先生はフッと笑いながら、私の掴んだ手をポンポンと叩く。




「だけど…キミはいつもと同じようには動けない。」





――あ……。





その言葉を聞いて。
私は病院での一騒動を思い出す。


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