君を想うとⅢ~True love~
『いったぁ~っ!!!』
ちょっと動くにも激痛。
あの悪夢の痛みを思い出して、背中にゾーっと寒気が走る。
「わかった?
うまいことアリストコートに滑り込んでも、今の高宮さんじゃ901号室に行くまでに時間がかかる。
慎にとりあえず電話しといたほうがベターじゃねぇ??」
確かに……!!
ドSで、
淋しがりやで、
変なところに几帳面な、
AB型男、桐谷慎。
連絡もなく
遅れた日には……
『高宮のホンキってその程度なの?
俺はそんな中途半端な気持ちでは、選ばれたくないね。』
とか、ミもフタもないコト言いそうな気がする!!!
「あ、ありがとうございます。
ご忠告どおり電話させていただきマス。」
「うん、そうして?」