君を想うとⅢ~True love~
好きだよ、高宮。
なんで!?
なんで繋がらないの!!?
ケータイの中の発信履歴と電話帳。
何度見返してもそこにあるのは“桐谷慎”の文字。
この番号でずっと電話出来てたんだよ!?
なんで今になってつながらないの!!?
どうして?
どうして繋がらないの!!?
背中にかいたことのない、冷たい汗がツゥッとつたう。
顔から血の気がサァっと引いていくのがわかる。
真っ青になりながら、何度も何度もリダイヤルしていると
「どうしたの?」
不可解そうに私の顔をチラリと見る、幸田先生。
「つ…、つながらないの…」
「はぁ?」
「現在使われておりませんって……。
どうしよう!!先生!!」