君を想うとⅢ~True love~
『高宮へ。
思い返せば、コレが高宮に渡す人生最初の手紙だね。
でも、この手紙を読んでる…ってコトは俺はお前に選ばれなかった…ってコトかな??
高宮、俺はお前がかなり好きだった…、ううん…なんか違うな。
好きよりもっと強く。
もっと自然で穏やかに……、そうだな。
俺はお前を愛していたんだと思う。
俺を100%の気持ちで愛してなんてないクセに、俺だけを好きなフリする高宮も。
俺をつなぎ止めたいだけにSEXに誘う高宮も。
子どもみたいに無垢で、純真で、バカでカワイイ高宮も。
お前のきれいな部分も汚い部分も
醜くて、エグい、ズルい気持ちも
全部……
全部俺はいとおしいと思ってたよ。
こんなの変だとお前は笑うかもしれない。
だけど…さ??
きれいなだけじゃない。
ズルくて、したたかで。
しなやかで逞しい、高宮伊織という女を…俺は心の底から愛してたんだよ。