君を想うとⅢ~True love~



「まーったく!!いい年こいて家出なんて!!
な~に考えてるんスかね~、あの人は!!」



カルビを口いっぱいにほお張りながら、藤堂センパイは忌々しそうに言葉を紡ぐ。




「まぁな~。けどアイツはそういうわけのわかんないナゾの行動をするヤツではあったぞ?」


「そうそう。
ナゾの思考回路で生きてる、変態だからね~。シンは。」





早坂さんと幸田先生はウンウンと頷きながら、部長さんの悪口を口にする。






「ま…ぁ、ともかく。
部長さんの消息がわかったらすぐに連絡いれるから。
諦めずに頑張ろうな、伊織ちゃん。」


「ありがとう、裕吾さん。」




そんな中、オトナな発言で伊織を安心させる、プレイボーイ・裕吾。





「まったくー。
こんなにみんなをこまらせるなんて。
しんはすごくわるいやつだなぁ。」




そしてこんな生意気なことを言って、みんなを爆笑させる愛息子、仁。





きっと…、きっとね?
仁がいなかったら私たち、こんなに一生懸命部長さんを探さなかったかもしれない。



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