君を想うとⅢ~True love~
というか…
それよりもなによりも。
しゅーちゃんの流暢な英語に驚きを隠せない、私。
――しゅーちゃん…、英語喋れるんだ…。
とか、のんきなことを考えつつ、少し足早に駆け出すと
「Shit!!
This,……coward!!!!」
忌々しそうに砂を蹴って。
仁と一緒にプリプリしながらこちらへ歩いてくるしゅーちゃんと目が合った。
私の姿を見つけると
「あ~!!たのしみだなぁ、明日の結婚式!!
明日の今頃はアイツは俺の花嫁だもんなぁ~!!!!」
しゅーちゃんは何故か大声で、そんなコトを言い始める。
――えぇっ!?ナニ!?何なの!?
ワケがわからなくて、ポカーンとしながらしゅーちゃんを見つめていると、
「あ!伊織!!
式の時間と場所ってドコだっけ!!??」
これまた大声で、しゅーちゃんが私に訊ねる。