君を想うとⅢ~True love~
「はいはい、わかったよ。
2人の念願の叶う日だもんね。ちゃんと出席するようにするから安心して?」
「ほんとに~??
慎ちゃんは土壇場になって断ったりするから信用できないのよねぇ…。」
「大丈夫だよ。
俺、ちょうど会社辞めようと思ってたから。」
前々から30才になったら会社を辞めようと決めていた俺。
え?なんでって?
う~ん、理由はいっぱいあるんだけど…
一言で言えば、今の生活に飽きてきたから…かな?
なんかハンコ押しだけする生活にも飽きてきたし、自分の意見を貫こうとすると必ず俺の足かせになる古い慣習。
やりたいことが3つあっても、ジイサマ達との戦いのせいで時間はあっても行動に移せない。
そんな環境に、疲れてもきたし。
ちょっと自分を見つめなおしたい時期にもなっていたから、ちょうどいいかなって思ったんだよなぁ…。