君を想うとⅢ~True love~




そう意気込んで迎えた、翌日――……



俺は教会に乗り込んだ。



Tシャツにジーンズ、結婚式には不似合いな格好をした俺を不審に思ったんだろう。





そんな俺を見て日本人のプランナーらしき人が、こう尋ねる。



「新郎のお友達の方ですか??」



俺はニッコリ笑ってこう言った。



「えぇ。よ~く知ってますよ。
彼は俺のライバルですから。」




そのコトバにプランナーは眉をひそめる。
そんな彼女に、俺はトドメのコトバを刺した。




「ムカツクから…
奪いに来ました。花嫁を♪」




そうニッコリ微笑む俺に
キョトンと呆気に取られた彼女。



その隙を狙って、俺は一目散に控え室めがけて走り出した。




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