君を想うとⅢ~True love~
「ちょ…っ!!」
「誰か、止めて!!だれか!!」
あ~あ。
自分がこんなドラマみたいなことするハメになるとは思わなかったな。
追いかけられながら。
制止されながら思うのはそんなのん気なことだった。
でも…しょうがない。
ココまで体張るくらい好きなやつに出会ってしまったんだから、仕方ない。
欲しいんだ。
誰が何と言っても
陰口叩かれようと
何されようと
好きなんだから仕方ない。
そのキモチだけで、控え室まで走り抜け
神にも祈るキモチで、目の前の扉を思いきり強い力でこじ開けた時。
「桐谷…し…ん…。」
目の前に現れた純白のドレスに身を包む理央ちゃんと、パーティードレスに身を包む高宮の姿を見て。
俺はやっと、俺が犯した最大の間違いに気がついた。