君を想うとⅢ~True love~
俺の欲しいキスは触れるだけのキスじゃない。
そんなお子チャマなキス、ぜーんぜん好みじゃない。
「ん…ふっ…」
角度を変えて何度も何度もアイツの口内を犯していく。
アイツの口から思わず漏れる、甘い吐息。
俺が欲しいのはいつだってこのキス。
俺にしか見せない、高宮のその声と、その顔が、俺の独占欲をビシバシと刺激する。
キモチよさそうに顔を上気させるアイツに向かって
「思い出した??
俺とのキスはこうやってやるんだよ。」
そうイタズラっぽく耳元で囁くと、高宮は真っ赤な顔をして
「…~~っ!!!変態っ!!」
俺の肩をバシンと叩く。
「なに?今更気づいたの?」
からかうように微笑むと
「……。全っ然変わってない!!」
高宮は久しぶりにプンっとむくれた顔を見せた。