君を想うとⅢ~True love~
「4年たって、ちょっとはオトナになったのかと思ったら…、全っ然変わってないんだから!!」
「はぁ~?そんなのあたりまえでしょ??
長年蓄積されて、構築されたこの性格が、たった4年で変わるわけないじゃん。」
俺に向かってプリプリ怒る高宮。
彼女の頭をなだめるようにポンポンと叩くと
「どS!!悪魔!!エロ上司!!」
「は、はぁ~~~!!?」
「自信過剰の俺様男!!
あんたなんて大っきらい!!」
高宮は心底悔しそうな顔をしながら、突然こんな暴言を吐きだした。
「顔だけはかっこいいけど、アンタってホント性格悪いよね!!!!」
か、かわいくない…。
コイツのこういうところは全っ然変わってない!!
相変わらず気が強くて、可愛くない性格の高宮にイラッときて
「あっ、そう。
俺だって嫌いだよ。
そんな可愛げのカケラもない、強情オンナ。」
売り言葉に、買い言葉。
こっちも負けじと言い返すと
「ほんっと性格悪い!!
バカバカバカ!!大っキライ!!」
そう言って。
高宮は俺の頬をバチンと叩いた。