君を想うとⅢ~True love~


「幸せの形は自分の心が決めるモノだよ?
幸せの形は人それぞれ違って当たり前だ。そう…思わないかい??」





田中さん……。





「だから…他人の言葉なんて関係ない。
誰に何と言われようと、後ろ指さされようと、君の幸せは君の心だけが決められる。
君の選択が君の未来を作るんだよ。」






あぁ…
田中さんが言おうとしてること、やっと少しわかってきた気がする。






田中さんの瞳は穏やかで優しくて、深い色。
慈愛に満ちたこの目を見ているとホッとして、泣けてくる。


右手の袖口でクッと涙を拭うと、
田中さんは一等優しい顔をしてこう言った。




「だから…ね?
高宮さんは沢山悩んでくれるといいなと思ってるんだ。
悩んで、悩んで、悩み抜いて…、後悔のない選択をして欲しいって僕は思ってるよ??」







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