君を想うとⅢ~True love~



「それにしても…、張り切りすぎでしょアンタ。
この量、どうやって二人で食べきる気だったのよ。」



理央はテーブルに乗せられた料理の山を見て、呆れたように指をさす。





「そ、そりゃそうなんだけど…。なんかボーッとしてるのがツラくて…。
無心で料理を作ってたらこんなコトになっちゃった。」




料理の山を見て自嘲気味に呟くと



「……いいんじゃない?
ベッドの中で解決しない問題をグダグダ考えてるより、ずっと健康的よ。」



理央はご飯をよそいながらサラッとそんな言葉を口にした。




「理央…。」


「不健康に悩んだってドン詰まるのが関の山よ?
気分転換しないとやってらんないわ。」




理央はそう言ってフッと私の方へ向き直る。




「それに…色んな角度から物事を見るのは絶対に大切だわ。特にアンタみたいなお利口さんには…ね?」




そう…いたずらっ子みたいに笑って。
理央はご飯の乗ったお皿を私に渡した。




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