こねたぼっくす
2度目に恋したのは小さな小さな女の子。
気が弱くて決して美人じゃなかった。
けれど柔らかく笑ってくれたのが印象的で、好きになった。
見た目も性格も違う2人だけど共通点があった。
これには斗真は気付かないんじゃないかな?
――2人共、眩しいくらいに純粋だった。
初恋のあの人は過去の傷を抱えて必死で自分を守っていた。
2度目に恋した女の子は真っ直ぐに俺を見てくれた。
「変わってないよ」
「あ?何か言ったか?」
「いや、なんでもない」
気付いたらあの人は初恋の人だったけど、君を好きになった日々はよく覚えてる。
叶わなかった恋だけど、今でも俺の心の中で輝いているんだ。