妖精なアイツ


舞は、同部屋の生徒たちに断って…美衣子の部屋で寝ることにした。


「ありがとうなっ!」


布団に身をうずめ、喜ぶ美衣子。


「ええよぉ。あたしも、美衣子ちゃんと一緒やと楽しいし」


舞は、ニコニコとした表情で布団に入った。


「"ちゃん"付けらんでええで。"美衣子"って呼んでっ」


「あ、ぢゃあ"舞"って呼んでや」


電気を消した薄暗い部屋で、2人は目をつぶることを忘れ…笑い合っていた。




トントントンッ!!




突然、部屋の外からドアをノックする音が聞こえてくる。

2人は顔を見合わせた。




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