その涙も俺のもの
―次の日


「いお君のバカーッ!!」



私は叫んだ。



いお君は38.6度の高熱。


どうやら私の風邪を丸々もらったらしい。



「美優とキスしすぎたんやな…またキスすれば、治るで?」



キスしようとしたいお君の手を払い、私は叫んでいお君の部屋を飛び出した。




いお君は今日だけじゃなく、


3日間も休んだという悲惨な現実―…



「キスしない!」


この言葉を、私は暫く本当に守ったのであります…


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