その涙も俺のもの
下を向いたまま歩いていた。



ふっと顔を上げると…あれ?



「いっ、いお君?」



前にいるはずのいお君の姿がなかった。


どこっ?!


でも、ここは駅前で通勤ラッシュのこの時間帯では、探すことは難しい。



きょろきょろと辺りを見回しても、彼の姿はない。



仕方ない…一人で行こう


私は駅のホームへ向かった。


< 11 / 233 >

この作品をシェア

pagetop