その涙も俺のもの
ブチッと電話を切る。


「長崎って、佐賀とどういう関係なの?よく一緒にいるの見るけど…」


ギクッ!!



「…ただの幼なじみだよ!」


「…それだけ?」



ひぇぇぇん

やっぱ疑われてるぅぅ~…



秋田君が一歩私に近づいた。

手を伸ばせば触れてしまいそうな距離。



「長崎…」


すっと手が私に向かって伸びる―…


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