その涙も俺のもの
何も反論しなくなるいお君。


「じゃ、もう授業終わるし帰るわよ。庵君、さようなら♪」



バタンッと勢いよく扉を閉め、教室に一人いお君を残して私は敦子に連れて行かれた。



それからというもの、

いお君と敦子が目を合わせるたびに、戦闘態勢に入っているのは言うまでもない。



「庵君、美優をいじめないでね?」


「お前こそ美優は俺のモンだから」



火花が飛び交う。


私の彼氏と親友。

仲良くなれる日はかなり遠そうです。

…トホホ


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