その涙も俺のもの
「おぅ」


手を軽く上げて、美優に一歩近づく。


「ごめんね?今日、付き合ってもらっちゃって…」


「別にえーよ?何するん?」



美優はギクッとし、視線を落とした。


動揺してるよな?



「えっと…とっ、友達の誕生日プレゼント買いたいの!」


「友達?女?」



美優は少し顔を引きつらせた。


…男か。


俺は少しイラッとした。

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