その涙も俺のもの
「………」

「………」



―訪れる静寂



私はまだ怒ってるんじゃないかと思って、少し怯えながら彼を見上げた。



「いお…君」


「美優、今朝、どこ行ったん?」


「え?」



今朝…?


「今朝、いお君とはぐれたの。探したけど見つからなくて…それに、いお君…」



「だから、千葉と学校に来たん?」


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