その涙も俺のもの
いお君を連れて、敦子と瑠奈から離れた席に座る。



「いお君、言わなくてごめんね!だけど、全部彼氏いるって断ってる」

「ならいいんやけど…最近やと、いつ?」

「…今朝」



「はぁっ?!」



思わず大声を出したいお君。

周りからの視線が痛い。



「一緒に登校してるやん?何で朝に告白されるん?」

「HR前に用事あって職員室行こうとしたら…」



いお君はため息をついた。


「で?いつから?」

「いお君と付き合ってるって公言してから」


その日から約1ヶ月が経過している。

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