その涙も俺のもの
私は覚悟を決めて、唇を近づけていった…



唇が微かに触れた時―…



ガッシャーンッ!!!



大きな音がした。

食堂のおばちゃんが出てきて、ごめんねーと言って去っていた。



「…ちっ、ムードねぇな」



いお君、私は始めから気づいていました…



私がため息をつくと…



「美優」



呼ばれて振り向く。

唇が重なる。

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