その涙も俺のもの
「あ、それと…」


「?」


「俺のこと、海人でいいよ?」



いお君以外を名前で呼ぶ…


抵抗は少しあったけど、彼なら大丈夫って思えたんだ。



「ありがと…海人」



「うん」



微笑んでいると、敦子が肘で私をつついた。



「何?」


「ねぇ、海人君とどんな関係?」


「えっ?それって…」

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