その涙も俺のもの
――
――――


「ふあぁぁぁぁ…」




私の隣でのんきに欠伸をしているのは、


私の大好きな人で幼なじみの


佐賀 庵


いお君である。



「いお君、また夜更かししたでしょ?」


「んー?別にええやん」



いお君は私と目を合わせないまま答えた。


横から見てもイケメンないお君。

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