その涙も俺のもの
いお君の耳に入ってたら、怒りに来てくれるかなぁ?



そんな淡い期待を抱いたけど、夢だと気づき消えた。


だって、もう話してないもんなぁ…



2週間たった…



「美優!学校遅刻するわよ!」



「あっ、今いく!」



ボーっとしてるせいで、電車に乗り遅れ遅刻をした。



昇降口につくと、後ろに人の気配を感じ、振り向いた。



「「あ」」


声が重なる。

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