その涙も俺のもの
いお君が言うのと同時に、私は前の人にぶつかった。



「痛ぁ…」



顔を上げると、いお君と同じ制服を着ている。


ってことは同じ高校?



あれ、ってゆーかこの人…



「千葉君!!」


「美優ちゃんじゃん!ぶつかってごめんね」


「ううん、ぶつかったのは私だから…」


「怪我してない?」


彼は言いながら、私の頭を優しく撫でた。



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