チョコレート戦争
「違うの、あのね、タクとソウが邪魔してケーキが間に合わなくて……
おまけに、どうも、そのケーキをこの家から持ち出すには血を見るかも……」
「チヲミル??」
「あのね、タクとソウも、一緒にケーキが食べたいんだって」
「ナンダ、イッショ、タノシイ」
「だから、ジウさん、これから家に来れる?」
「オッケー、スグイク。
ウ~ン、イソイデサンジュップン」
「ありがと、ジウさん」
「オレ、ハヤクマキニアイタイ。
イソデニジュウゴフン」
「あの、あんまり急ぐと危ない……」
とあたしが、言う間に電話は切れた。