闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》

あれ?

でも、歌声を聞いたらどうなるんだっけ?


「そんなに怯えないで 」


「ギャッ! 」


すぐ耳元で女の人の声がして、心臓が飛び上がった。


な、なんかいる!


「君は…… 」


「この森の精、レーアよ。 何かご用? 」


金髪の綺麗な髪に、白いワンピース。


この人!

ルキアの家の前で見た人!


「妖精だったんだ。 道理で綺麗だと思った 」


透き通る肌にすらっと伸びた手足。


かなりの美少女。


これは男たちも虜になる美貌だ。


「人魚たちはどうしておる? 」


「湖にいますわ。 彼女たちに会いに行くのですか? 」


「聞きたいことがあるんだ。 なるべく争いはしたくない 」


レーアはルキアの顔を見ると、じっと見つめたまま黙っている。


< 111 / 133 >

この作品をシェア

pagetop