闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》

植物のカーテンが上がると、牢に入れられたケイトとダークが倒れていた。


「ダーク! ケイト! 」


「2人に何をしたっ! 」


「来るな 」


近付こうと足を前に出すと、ルナの圧力に止められた。


手を向けられただけなのに、すごいパワー。


動かない。


「ただ眠っているだけです。 無断で森を歩かれては困ります 」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


この声……


ふと振り向くと、白いドレスを着た彼女が立っていた。


レーア?


どうして……


「私がこの国シーラスの姫、人魚のレーアよ。 後を付けさせて頂いたわ。 あなたたちの目的は分かりました。 こちらへ 」


そう軽く頭を下げると、レーアは私たちを城の中へと案内した。


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