闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
胸が締め付けられるような思いだ。
そんな事、ずっと前からわかっていた。
彼等は永遠で、私は違う。
怖くないわけない。
でも改めて言われると、もっと意識させられる。
「つらい思いはさせたくないんだ 」
そう呟くダークの瞳は、とても暖かく見えた。
私は何も言う事が出来ず、視線を落とした。
そのまま彼は部屋を出て行った。
こんなに不安で落ち着かないのはどうして?
もしかして、心が揺れているとでもいうの?
まさか!
ブルブルと首を横に振ると、ため息がこぼれた。
「あんた、彼等の仲間になるのか? 」
ふと声がして顔を上げると、私の前にリンダが立っていた。
「仲間って…… 」
「ヴァンパイアになりたいのか? 」
突然の質問に、動揺を隠せない。