闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
「えっ?!/// 」
冗談には見えない真剣な顔。
忘れさせてやるって……
「何言い出すの。らしくないよ/// 」
突然すぎて、どう反応したらいいのか分からない。
「らしくないって、樹里は俺の何を知ってるの? 」
「っ…… 」
返す言葉が見つからない。
「もっと、俺の事見てほしい 」
これは、告白ととらえていいの?
ギュッ
肩を抱き寄せられ、頭が彼の胸に埋まる。
胸がドキドキして、頬が熱くなる。
「抵抗しないんだ 」
何も出来なくて、ただ息をこらす。
嫌じゃ…ない。
私どうしちゃったの?
「行くな 」
え……?
ダークの声が耳元で響く。
「きっと後悔する時が来る。関わらない方がいい 」
「……ありがとう 」
私はそっと体を離すと、彼の深い色をした瞳を見つめた。
「もう少し時間をちょうだい。まだ、いろいろ整理がつかないから…… 」
「わかった。急にごめん 」
私は小さく首を横に振った。