闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
まだ…残ってる?
私の中に、まだ純血の戦士の血が流れてる…
頭が真っ白になって、何も言えなくなる。
「だから、狙われる可能性は大いにあるということだ 」
レイはティーカップを持つと、席を立った。
「私…どうしたら…… 」
「俺たちがいる 」
ルキアとケイトがそう笑いかけてくれた。
ケイトが頭をくしゃっと撫でる。
「今日は帰りなよ。またおいで 」
うわ…何今の。
ちょっと、無駄にドキッとしてしまった。
あろうことか…ケイトに……
「…また明日な 」
え?
ルキアの表情が、少し曇った。
何か…怒ってる?
腕を引っ張られ、玄関へと向かう。
もう少し、一緒にいたかったな。