運命の初恋愛
#18 【誕生日】
3ヶ月後――。


季節はもう秋。


窓の向こう。
うっすら、黄色に色づき始めた、銀杏の木。


風が吹く度、ひらひら葉っぱが舞っている。



「よし、今日も終わりっ」

そう言って片付けたのは、少しボロボロになった韓国語の本。



一度は、投げ出そうかとも思ったんだ。


でも、せっかく本を買ったんだもん。
無駄に出来なくて…――


毎日頑張って、勉強を続けているの。



今年の夏――。

韓国語の勉強ばっかりしてた。


それは、受験勉強の時よりも何十倍も、努力して――。



今では、ハングルも読めるようになったし、簡単な会話くらいは出来るようになった。


だからと言って、それが何かの役に立つのか――って言うと……。


そうでもないんだけどね。


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